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あの曲なんだっけ? メロディが頭から離れないときは 「鼻歌検索」

鼻歌検索の画面の画像。

メロディーやイントロが浮かんでも、曲名や歌詞が分からずに検索できないことはありませんか? Google 検索の新機能「鼻歌検索」はまさにそんな歌手名や歌詞が思い出せなくても、鼻歌や口笛だけで楽曲を検索することが出来ます。本機能は Andoroid 端末において日本語を含む 20 以上の言語で提供しており、順次対応言語を拡大する予定です。( iOS・日本語は今後提供予定)
「鼻歌検索」を利用するには、Android 端末上の最新の Google アプリ内または Google 検索ウィジェット からマイクアイコンをタップし、「この曲は何?」と話しかけるか、「曲を検索」ボタンで起動します。その後、10~15 秒間くらいメロディーをハミングすると検索結果が表示されます。また、Google アシスタントに「OK Google,この曲は何?」と話しかけるだけでも検索できます。

「鼻歌検索」の利用手順のGIF。

Google の機械学習アルゴリズムが鼻歌の音声を解析し、マッチする可能性が高い曲の候補を提示します。完璧な音程でなくても一致する可能性の高い曲が複数表示されるので、その中から探していた曲を選択し曲名やアーティスト情報を調べることができます。ミュージックビデオの表示やお気に入りの音楽アプリでの再生はもちろん、曲によっては歌詞や曲の分析、評価、リミックスやカバーもチェックできます。

機械学習モデルがメロディーを学習する仕組み

曲のメロディーは指紋のようなもので、それぞれ固有の特徴があります。鼻歌検索は、楽曲からそのような特徴を機械学習モデルで「指紋」に変換し、鼻歌やハミング、口笛から生成された「指紋」と照合することで実現しました。

この機械学習モデルは、ライセンスされた楽曲やスタジオ録音に加え歌声、ハミング、口笛といった多様な音源から訓練されており、さらに、伴奏、音の高低、声質といったメロディー以外の情報を排除するように設計されています。つまり楽曲のメロディに相当する部分にフォーカスして数列化することで「指紋」を生成しています。

ユーザーが検索画面でメロディーを口ずさむと、機械学習モデルがその音声を一連の数字で構成された数列に変換します。鼻歌検索は、あなたの鼻歌から生成された数列と、世界中の大量の楽曲の数列を比較して、候補の曲をリアルタイムで識別することで検索結果を表示しています。

「鼻歌検索」の仕組みを説明するGIF。

このモデル開発の基礎には、Google AI チームによる 楽曲認識(Music recognition)  技術があります。Google は、2017 年に付近で流れている音楽を検出する「この曲なに?(Now Playing )」を Pixel 2 でリリースし、省電力かつオンデバイス(端末内で完結した)で DNN を用いた楽曲検出を可能にしました。さらに翌年には同様の技術を Google アプリの「 サウンド検索 」に導入し、数百万曲の楽曲まで検索範囲を拡大しました。鼻歌検索は、これらの技術をさらに進化させることで、オリジナルの音源や歌詞がなくても、ハミングだけで曲を認識できるようになりました。

ぜひ、鼻歌検索お試し下さい♬