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Google キッズ AI プログラミングコンテスト、グランプリ発表!



Google は、本日、子どもたちがプログラミングで身近な問題の解決に挑戦する「 キッズ AI プログラミングコンテスト 」のファイナルイベントを開催し、プレゼンテーション審査および表彰式を実施いたしました。 最終審査の結果mebumebu さん(岐阜県関ケ原町立関ケ原小学校、11 歳)の作品「おじいちゃんのお酒飲みすぎ防止システムⅡ」 がグランプリに選出されました。
今年初の実施となる「キッズ AI プログラミングコンテスト」では、全国の小学生から中学生を対象に、プログラミングや AI を活用し身近な問題解決に挑戦してもらいました。全国から寄せられた多数の応募作品の中から、「イノベーション」「チャレンジ」「完成度」の 3 つを要素を総合的かつ厳正に審査した結果、 先月 6 名のファイナリスト を選出、本日、プレゼンテーション審査後、グランプリ作品を 1 点選出いたしました。


【 グランプリ受賞作品 】

作品名:『おじいちゃんのお酒飲みすぎ防止システムⅡ』お名前:mebumebu さん概要:おじいちゃんはよくお酒を飲みすぎます。健康のために、飲みすぎ防止システムⅡ(NBS)を作りました。AI ロボット(NiBoSi)がお酒を適切に管理してくれるシステムです。僕が思う適切なアルコール摂取量は 1 日 30g です。それを超えそうになると忠告してくれます。お酒など 11 種類、認識できます。そして、1 日ごとの摂取量をグラフで表しました。

グランプリ受賞者のmebumebu さんの画像。
受賞作品のAI ロボットでお酒を適切に管理するシステムの画像。

『おじいちゃんのお酒飲みすぎ防止システムⅡ』

<受賞者コメント>

「グランプリに選ばれてとても嬉しいです。このシステムは、たくさんお酒を飲むおじいちゃんを心配するおばあちゃんに頼まれて作りました。データが 3 回も消えてしまい、何度も心がくじけかけたり、レゴでターンテーブルの台座を作るのにも苦労したりしましたが、最後まで諦めなくて良かったです。今回の作品は 2 作目なのですが、アルコール量を計算できるよう工夫しました。プレゼンテーションでは多くの人に笑ってもらえて楽しかったです。プログラミングは、自分の思い通りのことを実現できるところが楽しいです。これからこのシステムを早く実用化したいです。」

<審査員コメント>

Google キッズ AI プログラミングコンテスト審査チーム代表 飯塚 修平 「解決したい問題がとても明確で、それがプロダクトの高い完成度に繋がっていると感じました。また、モータやカメラといったハードウェアも巧みに使いこなしており、技術レベルが高かったです。これからのコンピュータ部分の小型化、そして実用化が楽しみです。おじいちゃんにずっと健康でいてほしいという mebumebu さんの優しい気持ちが具現化された楽しい作品でした。」

その他のファイナリスト 5 名には優秀賞が送られました。


【優秀作品と審査員コメント】

tontoko さん( 14 歳、鳥取県米子市、鳥取県米子市立後藤ヶ丘中学校)作品名:『感動読書』「付箋を貼るという手軽な方法とAIを組み合わせるだけで、既存の絵本がもたらす体験を最大化する発想が素晴らしかったです。これからさまざまな絵本に対応していく仕組みができるとさらに楽しみです。」
かりん さん (11 歳)作品名:『ドレミダンス』「ポーズで音を鳴らすという発想が大変面白く関心しました。認識しやすいポーズを選ぶという工夫も印象的でした。ポーズ数・音の数・音の種類が増えればさらにいろいろなことができそうです。ゲームにしても面白そうです。今後の発展に期待しています。」
水谷 俊介 さん (13 歳、長野県安曇野市、信州大学教育学部附属松本中学校)作品名:『Birds AI ぴーちゃん scratch ver.』「技術力がとても高く驚きました。データセットの数が多く、テストでも、実用できそうなレベルで動いていましたね。さまざまな天気や標識を考慮していて、本当に役に立ちそうで良いなと思いました。あとは実際に搭載するために何が必要か、考えてみると楽しそうです。」


川崎 琳太郎 さん

(14 歳、東京都港区、K. International School Tokyo)作品名:『マスクディテクター』「とても時代に合った作品だと思いました。こうやって身近な問題を、AI でどんどん解決していけるのが素晴らしいです。被写体との距離の違う写真データなど、テストデータの多様性や量を増やして学習させてみると、実際に学校で使えるようになっていくかもしれませんね。ぜひ試してみて下さい。」


小川 りりか さん

(11 歳、沖縄県国頭郡、沖縄アミークスインターナショナル小学校)作品名:『ヤンバルクイナ危機一髪』「AI とハードウェアを組み合わせた現実的な解決法がとても印象的でした。LED と音声の両方を出力に使っている工夫も関心しました。全天候に対応すれば、すぐにでも現場に導入してヤンバルクイナや他の動物の保護に使えそうです。今後が楽しみです。」
グランプリ賞そして優秀賞を受賞したファイナリストの皆さん、おめでとうございます! そして参加してくださった全国の小中学生の皆さん、ありがとうございました。来年またお会いできることを楽しみにしています。