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Japan Blog

日本法人からのお知らせ

コロナ ワクチンに関する正確でタイムリーな情報を見つけるために

ワクチン用注射器のイラスト画像。

新型コロナウイルス感染症の発生以来、皆さんの安全や公衆衛生当局、研究者そして医療従事者がパンデミックと戦う上での支援となることを目指して、質の高い情報とリソースの提供に取り組んできました。この取り組みには、接触通知システム( Exposure Notification API )をはじめとする 200 以上の製品と機能の開発提供に加え、世界中のユーザー、お客様そしてパートナー支援のための 10 億ドル超の資金提供が含まれています。

日本でもワクチンをめぐる状況に注目が集まる中、新型コロナウイルス感染症に関して必要とされる情報やコンテンツは変化し続けています。世界各地でこれまでに経験したことのない規模とスピードでワクチン接種が始まっており、日本においても同様の動きが始まりつつあります。このような状況において、ワクチンに対する正しい理解を促し、信頼性の高い情報へのアクセスを支援するだけでなく、ワクチン接種に関していつ、どこで、どのように接種可能かといった公式のガイダンスへのアクセスはこれまで以上の重要な情報となります。

公衆衛生当局等との協力の下、製品を通じてこれらの情報ニーズを満たしながら、プラットフォームを有害な誤情報から守る Google の取り組みについて、今日はご紹介します。

信頼できる情報へのより良いアクセスを

新型コロナウイルス感染症のワクチンに関する情報を検索した場合、その国や地域で認可されたワクチンのリストと個別のワクチンに関する情報パネルを表示します。本機能は昨年 12 月に英国で表示を開始し、日本でも 2 月に表示を開始しました。

Google 検索でコロナワクチンの検索結果画面の画像。

2020 年 3 月に提供を開始した YouTube の 新型コロナウイルス感染症に関する情報パネルは、視聴回数が 4,000 億回を超えており、信頼性の高い情報にアクセスする上での重要な入口となっています。

これらのパネルは、YouTube のホームページ、動画、および新型コロナウイルス感染症に関して検索した場合の結果に表示されています。パネルの更新に伴い、国内外の保健当局が提供するワクチン関連情報に直接アクセスも可能になります。

これらに加えて、新型コロナウイルス感染症に関する重要な公共サービスの発表を 広告助成金( AdGrants ) を通じて支援しています。このパンデミックが始まって以来、全世界の 100 を超える政府機関向けに 2 億 5,000 万ドルを拠出しました。支援の必要な人々への情報発信やワクチン教育などが支援対象となっており、2021 年を通じて政府機関はこの資金を活用することができます。また、昨年 12 月には、世界保健機関 (WHO) のグローバルキャンペーンの支援のため、1,500 万ドルの追加資金の提供を発表しました。

ジャーナリズム支援を通じた、信頼性の高いワクチン情報へのアクセス 

感染症の最新情報や、ワクチンに関する専門的かつ医学的情報の解説、免疫獲得プロセスに関する正しい情報の提供と誤情報の排除において、ジャーナリズムは中心的な役目を果たしています。2020 年 4 月には、新型コロナウイルス感染症のファクトチェック支援のために 650 万ドル の資金を通じ、世界各地の報道関係者 約 1 万名に対し事実検証のためのリソースやトレーニングを提供しました。これに加え、日本でも 28 の報道機関に対し、ジャーナリズム緊急救援基金( Journalism Emergency Relief Fund  )を 提供 しています。さらに、今年 1 月に新型コロナウイルス ワクチンに関する誤った情報と戦うプロジェクトを支援するために、300万ドルの基金創設を発表しました。「新型コロナウイルスワクチン誤情報対策公開基金」は、新型コロナの予防接種に関する誤情報をファクトチェックするジャーナリズムを支援することを目的とし、特にファクトチェックが十分に届いていなかったり、誤情報が拡散したりしている読者や視聴者への支援を目指しています。
現在、Google ニュース イニシアティブ (GNI)では、 COVID-19 Vaccine Media Hub の開設支援とファクトチェックに関する研究プロジェクトに対し、新たに 150 万ドルを提供しています。COVID-19 Vaccine Media Hub はオーストラリアのサイエンスメディアセンターが主管し、非営利団体 Meedan 協力のもと、南米、アフリカ、ヨーロッパ、北米、アジア太平洋地域の科学メディアセンターと公衆衛生の専門家が参画し、科学的な専門知識や最新の研究へのアクセスを7 か国語で提供します。報道関係者の有益な情報源として、 24 時間いつでも重要な情報にアクセスできるようになる予定です。

ファクトチェックにおいては、コロンビア大学、ジョージ ワシントン大学、オハイオ州立大学の研究者による、ワクチンに関する誤情報対策において有効な事実検証手法を分析する研究プロジェクトに対し資金を提供しています。同研究プロジェクトでは、10 か国の市民を対象に、新型コロナウイルス感染症ワクチンの誤情報対策において、どのような形式、見出し、情報源が最も効果的があったかをを調査し、さらに、これらのベストプラクティスに従ったファクトチェックがワクチン接種の意欲にどの程度影響するかを検証します。

誤情報からプラットフォームを保護する

Google では、長年に渡り有害で誤解を招く医療や健康に関するコンテンツを禁止するポリシーを製品横断的に適用し、管理しています。新型コロナウイルス感染症の拡大以降、Google のグローバル Trust & Safety チーム は、パンデミックに起因するさまざまな悪意ある行為(フィッシング、マルウェア、危険な陰謀論や詐欺など) の防止に取り組むとともに、新型コロナワクチンに関する新たな脅威や悪用への対策についても、すでに対策を開始しています。たとえば、2020 年 10 月には COVID-19 に関する医学的に誤った情報に関するポリシー を拡張し、YouTube に投稿された米国疾病対策センターや WHO などの保健当局のコンセンサスと矛盾するワクチン関連コンテンツを削除しました。また、危険な、もしくは誤解を招く新型コロナウイルス感染症に関する医療情報動画も 70 万件以上削除しています。加えて、Google 広告、Google マップ、Google Play 等を含むその他の製品全体でも、新型コロナウイルス感染症に関する有害な誤情報を継続的に削除しています。

この世界的な感染症との戦い、そして新しいワクチンの開発において、国境を超えた公衆衛生機関、研究開発や医療従事者のコミュニティとの緊密な連携が重要であることは言うまでもありません。数十億人を対象にしたワクチン接種が始まるなか、Google は新たな製品や機能追加を通じ正しい情報に必要なタイミングでアクセスできるように支援を続けてまいります。