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スタートアップ

Google for Startups、 Global Sustainability Accelerator プログラムに参加するスタートアップ 10 社を発表



Google は、3 月 22 日(水)より、サステナビリティを推進するスタートアップを対象とした 6 か月のプログラム 「 Global Sustainability Accelerator powered by Creww | Google for Startups 」を実施します。

本プログラムは、持続可能で豊かな世界を実現するために、テクノロジーやアイデアによってイノベーションを創出するスタートアップの成長支援を目的としています。電力・水・食糧保全などの環境関連のプロダクトやサービスをもつ日本国内のスタートアップとともに、世界中の社会課題の解決に取り組みます。素晴らしい目標を持った多くのスタートアップにご応募を頂き、厳正な選考の結果、本プログラムに下記 10 社が参加することが決定しました。

「Global Sustainability Accelerator」プログラムの参加企業のロゴの画像。

参加企業一覧(五十音順)

  • アスエネ :アスエネは世界中で喫緊の課題である気候変動問題を解決するため、国内外でクライメートテック領域の事業を展開しています。企業・自治体の CO2 排出量の見える化だけでなく、SX コンサルティングやカーボンオフセットなどの脱炭素のワンストップソリューションを提供し、企業のサステナビリティ経営を支援し、ネットゼロ社会の実現に貢献します。

  • EF Polymer : 創業者の「干ばつに悩む家族・世界中の農家を助けたい」という強い想いから EF ポリマー株式会社はスタートしました。従来廃棄されていた作物残渣(みかんの皮等)を自社特許技術でアップサイクルすることで 100 % オーガニック・完全生分解性を有するエコフレンドリーな超吸水性ポリマー(EFP)を製造・活用し、世界中で発生している干ばつの影響で収量が減少し経済的に苦しい状況にある農家従事者の水不足問題解決に寄与し、持続可能な農業の実現を目指しています。

  • イノカ  : イノカは国内有数のサンゴ飼育技術を持つアクアリスト(水棲生物の飼育者)と、東京大学で AI 研究を行っていたエンジニアが 2019 年に創業したスタートアップです。飼育者の職人知に IoT・AI 技術を組み合わせることで、任意の生態系を水槽内に再現する『環境移送技術』の研究開発を推進しています。「海の見える化」をミッションに、海洋生物多様性に関するラボ研究や教育プログラム「サンゴ礁ラボ」など、独自性の高い事業を展開しています。

  • エレファンテック:エレファンテックは「新しいものづくりの力で持続可能な世界を作る」というミッションを掲げ、環境に優しい金属インクジェット印刷による電子回路基板の量産化に人類で初めて成功したスタートアップ企業です。既存製法と比較して CO2 排出量  75 % 削減、銅の使用量 70 % 削減、水使用量 95 % 削減を同等品質と価格で実現しています。

  • Gaia Vision:東京大学発の気候変動スタートアップ Gaia Vision は、気候科学や洪水シミュレーション技術を活用したリスク分析プラットフォームを提供しています。TCFD / ISSB 等の情報開示要請の中で、今後企業は気候変動リスクの定量分析をより求められるようになります。グローバルでの高解像度分析・気候シナリオ分析・財務影響評価などを容易に実現できるツールとして活用されています。

  • Sunda Technology Global:アフリカには約 70 万基のハンドポンプ井戸が存在すると言われていますが、維持管理に必要な料金が回収できず、修理されずに放置されている井戸が多く存在しています。Sunda Technology Global は、ハンドポンプ井戸に従量課金型の自動井戸料金回収システム「SUNDA」を設置することで、公平性と透明性を担保したハンドポンプ井戸の維持管理を可能にします。これまで 150 基の SUNDA をウガンダに導入し、5 万人以上の村の住民が継続的に安全な水を得られるようになりました。

  • 天地人:株式会社天地人は、ビッグデータを活用し、まだ誰も気付いていない宇宙の土地価値を明らかにしていくスタートアップです。高精度・高分解能な地球観測衛星データと独自開発の土地評価エンジンでビジネスソリューション開発を行います。

  • TOWING:農業における脱炭素、有機農地転換を両立し、持続可能な循環型農業を実現すべく、“高機能バイオ炭”の販売と、農地に同製品を利用することで得られる“カーボンクレジット”の取得・販売を行っています。

  • LEBO ROBOTICS:風力発電ブレードのメンテナンスロボットの開発とそれを活用した Robot as a Service の提供で風車のスマートメンテナンスを提供しています。風車オーナーは、風車ブレードに手が届かずメンテナンスに課題があります。ロボットと風力ブレード AI 分析サービスを提供することで、風力発電の DX に貢献します。

  • ユナイテッドシルク:ユナイテッドシルクは、日本発のスマート養蚕システムを活用することで、世界中でシルクを効率よく、大量生産することを目指します。将来、世界の人口増により不足される繊維について、シルクは天然繊維の供給源となります。さらに、シルクの用途展開として、食品ロスを 10 %以上削減(賞味期限の延長)、農・畜・水産業の生産性を 5 % 高める(機能性飼料)等の活用を通じて、世界の食料保全につなげていきます。

​​プログラムの流れ

今後 6 か月に渡って、スタートアップの海外展開に必要な英語でのピッチトレーニングやマーケティング戦略立案に関する講義、サステイナビリティの課題解決に特化したセッション、世界中の外部メンターや Google 社員によるメンタリングなどを提供していきます。

また、4 月 3 週目には、Google for Startups のパートナーや海外の投資家や協力機関に向けてピッチを行うオンラインのロードショー、8 月 30 日にはプログラムの成果発表を行うデモデイの実施を予定しています。

プログラムについての詳細は、 こちらのページ をご参照ください。