Japan Blog
Google のサービスや技術に関する最新情報が気になる方へ
インクルーシブなコンピュータサイエンス教育を支援する Google の取り組み
2022年6月2日木曜日
Google では、コンピュータを使ってワクワクするものづくりに取り組む児童生徒や、それを支える教員のみなさま向けに様々なコンピュータサイエンス教育プログラムやリソースを提供する活動を行っています。本日は、最新の活動についてご案内します。
STEAM Career Magazine vol.3
本日、プログラミングやコンピュータサイエンスを学ぶと将来どのような可能性があるのかを紹介する雑誌、STEAM Career Magazine の第三号である STEAM Career Magazine vol.3 を
オンラインで公開
しました。今回は、「文理・進路選択」を特集し、Google で働く女性エンジニアやその他の学生、プロフェッショナルがどういった思いで文理選択や進路選択をされたのかを深堀りしています。ぜひ、学校でのキャリア教育などにお役立てください。
exploreCSR (Computer Science Research)
大学がコンピュータサイエンスの研究の楽しさをより広く学生に伝える活動を支援するための教員向けのアワード、exploreCSR の募集を本日より開始しました。6 月 29 日まで募集しているので、応募詳細は
公式サイト
(英語)をご確認ください。2021 年度は日本を含む全世界の 35 の大学での取り組みを支援し、日本では以下の取組を、本アワードを通して支援しました。
明治大学 五十嵐悠紀先生の「
大学を超えた情報系女子学生が集うプラットフォーム
」
東北大学 赤間怜奈先生のプログラミングワークショップなどの女子学生向けイベント
東京大学 宮本さくらさんらによる女子学生向けハッカソン
Award for Inclusion Research Program
Award for Inclusion Reasearch は、インクルーシブな社会の実現に向けた研究に最大 6 万 US ドルの研究資金を寄付するグローバルな支援プログラムです。今年は、アクセシビリティ、アルゴリズムの公平性、気候変動などを含む 7 つの研究分野を重点領域として設定しています。6 月 20 日より本アワードへの応募の募集を開始しますので、研究者の方は
公式サイト
(英語)より詳細をご確認の上、ぜひご応募下さい。
Mind the Gap
Mind the Gap
プログラムへの申込みを今年度も募集しています。Google の製品開発を手がける女性エンジニアによるオンラインあるいは対面での講演や質問コーナーなどを通じて、技術分野の仕事について楽しく知る機会を提供しています。公式サイトよりプログラム概要をご確認の上、学校単位でお申し込みください。
Google がサポートするコンピューターサイエンス教育関連のその他の取り組み
小学校の女性教員向けプログラミング教育の教員養成プログラム「SteP」
「SteP(Step by step for teacher’s programming)」は、プログラミング教育において小学校の女性教員の積極的な参画を促進することで、学校教育における「IT や理系は男性が選択するもの」といったアンコンシャスバイス(無意識の思い込み)やジェンダーギャップの解消を目指す、特定非営利活動法人みんなのコードの取り組みです。この度、SteP の 2022 年のプログラムを Google がスポンサーとしてサポートします。本日より
こちらのサイト
から応募できますので、小学校でのプログラミング教育を実践されたい女性教員の方は、ぜひ締切日の 7 月 8 日までにご応募ください。
Technovation Girls
Google は、次世代の女性 IT 起業家の育成を目的とした米国の非営利団体「Technovation」主催のコンテスト「Technovation Girls」への日本からの参加を、国内の公式アンバサダーである 一般社団法人 Waffle を通じてスポンサーとして
支援する
とともに、16 人のエンジニアを含めた社員による参加者へのメンタリングや、プログラミング入門コースの提供を行ってきました。先月には、日本公式ピッチイベントがオンラインで開催され、Google 日本法人代表の奥山真司より、若者と活動家のためのオンライン対話型コミュニティを提供する事を目的としたアプリを開発したチーム 「Bridgeship」 へ、Google 賞を授与しました。
本日ご紹介した活動などが、コンピューターサイエンス教育を行われる教員の方々の一助となり、より多くの児童生徒に興味を持っていただけるきっかけとなれば幸いです。
Posted by コンピュータサイエンス教育プログラムマネージャ 鵜飼 佑
日本のプログラミング教育を支援するカリキュラム「CS First」を公開
2022年3月1日火曜日
2020 年度の学習指導要領改訂に伴い、小学校におけるプログラミング教育が必修化されました。Google では、Google.org を通した特定非営利活動法人みんなのコードの教材開発および教員研修への
ご支援
や、文部科学省が協力企業と連携した総合的な学習の時間におけるプログラミング教育を推進する「
みらプロ
」への
AI プログラミングのツールやカリキュラムの提供
などを通して、子どもたちが、性別や家庭環境に関わらず、公教育の中でプログラミング教育を受けられるよう取り組んでいます。本日は、その取組の一環として、新しく日本のプログラミング教育を支援するカリキュラム「
CS First
」を公開しましたので、本ブログにてご紹介します。
日本におけるプログラミング教育
特定非営利活動法人みんなのコードが Google.org の支援のもと調査した、国内の学校教育における「
プログラミング教育実態調査
」によると、7 割を超える子どもたちが、プログラミングを楽しんでいるという好意的な結果が出ている他、プログラミング教育の経験可否が、その後のキャリアにも影響する可能性があることなどが明らかになりました。このように、子どもたちからの好意的な反応が得られている一方で、コロナ禍での休校や補習の対応、端末の整備など、通常のカリキュラムに加えて学校、教員への負担が増えている中、プログラミング教育を小学校の授業で取り入れることが難しいという状況も発生しています。教員向けの調査によると、「教員の専門性の不足」「指導・授業展開の難しさ」「教材・資料の不足」がプログラミング教育実施に向けての課題として挙げられており、環境の整備やさらなる支援が必要とされている実態も判明しています。
小学校におけるプログラミング教育の実施に向けて、文部科学省は
プログラミング教育の手引
や、
小学校プログラミング教育に関する研修教材
を公開しています。これらにはプログラミング言語の指定はないものの、研修教材として Scratch(注 1) が取り上げられていることもあり、多くの学校では Scratch のようなビジュアル型のプログラミング言語でプログラミング教育に取り組んでいる、もしくはこれから取り組まれようとしています。
コンピュータ サイエンス教育のカリキュラム CS First
そこで Google では、小学校におけるプログラミング教育実践のさらなる支援に向けて、Scratch を活用したコンピュータ サイエンス教育のカリキュラム、
CS First
を日本向けに本日公開しました。CS First は、2014 年に北米で開始し、これまで 100 以上の国の 200 万人以上の子どもたちと、7 万人以上の教員の皆様にご活用頂いています。この度公開した日本向けの CS First では、日本のプログラミング教育に即したカリキュラムを新たに開発しました。
CS First は、小学校 3 年生から 6 年生向けに設計した、使いやすい無料のコンピュータ サイエンス教育カリキュラムです。教員は本カリキュラムで、CS First ウェブサイト内の、Scratch コードエディタの特別バージョンである、Scratch for CS First を使って子どもたちにプログラミングの基礎を教えることができます。オンラインで誰でも利用でき、 Google Workspace for Education あるいは CS First のアカウントでログインをして CS First のクラスを作ることで、児童生徒の進捗やプログラムも確認可能です。Google Workspace for Education のアカウントをお持ちの場合は、Google Classroom からのクラスの取り込みも行えます。楽しく学べる以下の
2 つのコース
をご用意しています。
Scratch for CS First でプログラミングをはじめよう
:主に 3 年生以上の Scratch を触ったことのない小学生を対象。自分のアイデアをとりいれたプロジェクトを作りながら、Scratch の基礎に加えて、プログラミング的思考の中心となるようなプログラミングの基礎(順次、繰り返し、条件分岐、イベント等)を学べるコース。
私たちのまちのよさをプログラミングで広めよう
:主に 5 年生以上の Scratch を触ったことのある、もしくは上記のコースを修了している小学生を対象。全体で 12 時間程度の
総合的な学習の時間
における探究的な学びを通して(
指導案
)、3 〜 6 時間程度で、自分のまちの魅力を紹介するプログラム(まちの紹介アニメーション、クイズ、地図アプリ)を開発し、プログラミングを表現の手段として用いることができるコース。特定非営利活動法人みんなのコードの協力を得て開発しました。
一部の小学校において、事前に CS First をお試し頂き、プログラミング教育の実践をしていただきました。その様子を動画でご紹介しているので、ぜひご覧ください。
CS First の公開にあわせ、実際に小学校でのプログラミング教育の中で活用されたい教員向けに、「
CS First を活用した、小学校でのプログラミング教育実践
」オンライントレーニングを、無料のデジタルスキルトレーニング「Grow with Google」の取り組みの一環としてご用意しました。小学校におけるプログラミング教育必修化の背景、CS First の使い方、総合的な学習の時間における効果的な活用方法など、幅広くご紹介しています。
また、
特定非営利活動法人タイプティー
より、CS First や Scratch をプログラミングにおいて活用している、もしくはこれから活用されたい小中学校の教員の方を対象としたオンラインコミュニティも設立されました。オンラインでの事例の発表や勉強会などを通して、プログラミング教育に興味のある他の先生方と交流ができますので、
ぜひご参加
ください。
CS First が、教員のみなさまによるプログラミング教育実施への一助となり、より多くの子どもたちの楽しいプログラミング学習につながれば幸いです。Google は、今後とも、子どもたちがプログラミングをはじめとするコンピュータ サイエンス教育を別け隔てなく受けられるための支援に取り組んでまいります。
注 1:Scratch は MIT Media Lab の Lifelong Kindergarten グループとの協力による Scratch Foundation のプロジェクトです。https://scratch.mit.edu で提供されています。Scratch Web サイトの利用については、
利用規約
と
プライバシーポリシー
をご確認ください。
Posted by コンピュータサイエンス教育プログラムマネージャ 鵜飼 佑
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