前編につづき、Google Developer Day 2008 の 3 つのセッションの様子をお伝えします。
Google Data API
半谷明ソフトウェアエンジニア
Google Data APIは Google のさまざまなサービスにブラウザを介さずアクセスすることができる API です。このセッションではソフトウェアエンジニアの半谷が Google Data API でアクセスできる Google のサービスの一覧とGoogle Data API の活用のポイントを紹介しました。
Google Data API は ATOM をベースとしていますが、Authentification (認証)機能をもつため、認証が必要となるサービス、例えば Google カレンダーにもアクセスすることが可能となります。また、Google Data API はクエリーにも対応しているため、URL にキーワードを付加するだけでデータの検索などを行うことができます。セッションでは、YouTube を例として、検索キーワードを URL に含めることで、該当するビデオの一覧を簡単に取得することをデモンストレーションを交えて紹介がされました。
手軽に 3D モデルを作成できるSketchUpを使用し、Google Earth 上にさまざまな建築物を配置するデモが行なわれました。SketchUp は Web やインターネットに直接関連するツールではありませんが、リッチな 3D コンテンツをインターネット上に展開することを可能にします。このセッションでは、田中さんがまるで積み木遊びをするかのように、3D モデルを作成し、SketchUp の機能と楽しさをデモしました。セッション会場の外では、 3D プリンターが展示され、SketchUp で作成したモデルを手に取り、触ることもできました(写真がプリントされた3Dオブジェクトです。中央の青い物体はGoogle Developer Day 2008 の会場となったパシフィコ横浜です)。
コードラボはハッカーソン(Hackathon:Hack と Marathon を合成した造語)とも呼ばれる、コーディングをその場で行うイベントです。Androidのアプリケーション開発の経験を持つ16名がノート PC 持参で集い、サポートする Google のエンジニアとともに、およそ6時間を費やしてアプリケーション開発を行いました。
コードラボでは、まず参加者が自己紹介と作りたいアプリケーションをそれぞれ紹介し、その内容を考慮して4つのチームが作られました。各チームは開発するアプリケーションの方向性や役割分担を決め、後はひたすらコーディングです。 Google のエンジニアはサポーターとして参加し、コーディングの際に、質問を受けたり、アドバイスを行いました。コードラボの最後には、各チームが開発したアプリケーションのプレゼンテーションを行い、他のチームと感想や意見の交換を行いました。