第四局では、李世ドル氏が初戦三局敗退の雪辱を果たし、アルファ碁に対し完璧な勝利を収めました。白番を打つ李世ドルさんに対し、アルファ碁は 180 手を受けて投了。対局の前半、アルファ碁は優勢を維持しましたが、解説のレドモンドさんが指摘するように、世ドルさんは 78 手目に妙手を打ち、続くアルファ碁の 79 手目が決定的な失着でした。
マイケル・レドモンド九段(解説)のコメント
「今日、アルファ碁は敗れましたが、アルファ碁が良い対局を演じ、興味深い手を繰り出していることには変わりありません。世ドルさんの 78 手目は極めて妙手で、それが彼に勝利をもたらしました。」
宋泰坤 9 段(韓国語解説)のコメント
「李世ドルさんはアルファ碁の動きが読めるようになり、どんな手を打ってくるか分かるようになったのではないかと思います。第五局はこれまでにないほどの接戦になるでしょう。囲碁棋士の間では、アルファ碁のユニークな手を目の当たりにして、囲碁に新たに目覚めたと話す棋士もいました。これまでに無理手や悪手と考えられていた手を再検討する動きもあり、アルファ碁は囲碁を既存の枠組みに囚われず考えなおす機会を与えてくれたと思います」
前三局と同様に、李世ドルさんは 2 時間の持ち時間を一杯まで使い、考慮時間を 2 回 使いました。Google DeepMind チャレンジはアルファ碁の 3 勝で勝者が決定しましたが、今日の李世ドルさんの勝利で最終局の行方がわからなくなりました。第五局は、 3 月 15 日(火)韓国時間 1 時に開始です。