ユーザーのプライバシーを保護しながら、インターネットでビジネスを成功させるために必要なツールを提供することは、開かれたウェブの未来にとって不可欠です。そのために私たちはプライバシー サンドボックスを開始し、サードパーティ Cookie やその他のウェブを横断的にトラッキングする技術に代わるプライバシーを保護する代替手段を、業界の皆様と協力して開発しています。この数か月間、開発者のテスト用に、Chrome でいくつかの新しいプライバシー サンドボックス API のトライアルを公開しました。
私たちはこのプロセス全体において、W3C などのフォーラムを通じ開発者、パブリッシャー、マーケティング担当者、規制当局など、皆様からいただいた意見に基づいて、検討している解決策をより良くするため、関係各所と緊密に連携してきました。また、今年初めには、英国競争市場局(CMA)と、Chrome におけるプライバシーサンドボックスの開発および全世界を対象とした公開方法について合意(英語)しました。
様々な取り組みを通じて業界関係者の方々から最も多く寄せられたフィードバックは、Chrome でサードパーティ Cookie を廃止する前に、プライバシー サンドボックスの新たな技術の評価やテストをするための時間が必要だということです。また、プライバシー サンドボックスがユーザーのプライバシー保護を重視した上で、効果的な技術を提供し、業界の皆様がこれらの新しいソリューションを十分な時間をかけて採用できるように努めるという、私たちが CMA と交わした合意とも一致するものです。このようにサードパーティ Cookie から慎重に移行するアプローチをとることで、代替的識別子やフィンガープリントのような密かにデータを収集する技術に頼ることなく、ウェブは今後もプライバシー保護を重視しつつ進化し続けることができると考えています。
こうした背景を踏まえ、Chrome でサードパーティ Cookie を廃止する前に、現在行っているプライバシー サンドボックス API のテスト期間を延長します。
開発者の皆様は、現在すでに複数のプライバシー サンドボックス API のテストが可能です。8 月上旬からは、プライバシー サンドボックスのトライアル を世界中の数百万人のユーザーに拡大し、今年の終わりから 2023 年にかけて、トライアル参加者を段階的に拡大する予定です。ユーザーがこのトライアルに参加する際には、参加方法を管理できるオプションを提供するプロンプトが表示されます。私たちは、ウェブ コミュニティの皆様からこれらの API をテストする中で寄せられたフィードバックに引き続き耳を傾け、対応していきます。
2023 年第 3 四半期までに、Chrome でプライバシー サンドボックス API が公開され、一般に利用できるようになる予定です。開発者の皆様によるこれらの API の採用状況を確認しながら、 2024 年後半には Chrome のサードパーティ Cookie の段階的な廃止を開始する予定です。最新のスケジュールと項目については、プライバシー サンドボックスのウェブサイトでご確認いただけます。
最新のスケジュールは privacysandbox.com/timeline をご参照ください。
私たちは、プライバシー保護を重視したウェブ体験の開発に取り組んでいる業界関係者の皆様と積極的に協働し、今後数か月の間にプライバシー サンドボックスをテストしていく予定です。
ヤフージャパンはユーザーのプライバシー保護を前提に広告エコシステムを成立させることを目指しています。 プライバシーサンドボックスの取り組みはこれを実現できる手段として期待できると初期のテストに参加した結果を通して感じています。目的を達成するために今回のスケジュールの延長が必要であることは理解できますし、延期したことでより多くの企業が参加でき、APIが洗練されていくことを願っています。- ヤフー株式会社、ディスプレイ広告部門 プロダクト戦略部長 小西雅永氏
Adobe は、ブランドがユーザーの同意に基づくデータを活用し、ユーザーとの信頼関係を構築するファーストパーティ データ戦略が正しい戦略であると確信しています。その戦略の実行は難しいところもありますが、ユーザーとビジネスの継続性の両方を守る代替手段を確保する Google の取り組みを理解しています。この移行期間中も、Adobe は変化する環境の中で価値を生み出すことに全力を尽くし、ユーザーデータを保護するソリューションを私たちのお客様に提供していきます。- Adobe VP, Digital Experience Sundeep Parsa 氏
Criteo は、ユーザーのデータ共有の嗜好を尊重しつつ、データと広告を組み合わせてより豊かな体験を提供できる開かれたインターネットを信じています。Google や業界関係者の皆様と連携し、このバランスを取りウェブ上のすべての関係者にとって成功となるソリューションのテストとその構築を継続する時間が増えたことを歓迎します。- Criteo, Chief Product Officer, Todd Parsons 氏
Google がサードパーティ Cookieを段階的に廃止するスケジュールの延長を決定したことは、関係業界にとって歓迎すべきことです。技術的に堅牢で、プライバシーとビジネス的な観点から徹底的にテストされたサードパーティ Cookie に代わる代替案をより確かなものしていくでしょう。 プライバシーサンドボックス API のオリジントライアルの規模を拡大することは、様々な関係者によるこれらの新技術のテストを可能にする重要なステップなのです。- IAB Europe, CEO, Townsend Feehan 氏
プライバシー サンドボックスは、業界全体にとって大きな取り組みです。Google は、今後もテストを拡大しながら、ウェブコミュニティとの関わりを継続していきます。
Posted by Anthony Chavez, VP, Privacy Sandbox
アプリやゲームの新しい体験 : Google Play Pass や Google Play Instant など、アプリやゲームを発見し楽しむ新しい方法を導入しています。また、Google Play の利用方法に応じてポイントや特典を獲得できる Google Play Points は、日本から提供を開始し、今では 1 億人以上の Google Play ユーザーにご登録いただいています。
お気に入りのアプリやゲームの祭典 : Google Play の人気アプリ、ゲーム、コンテンツを称える毎年恒例の Google Play ベスト オブ アワードは、現在 19 か国で開催しています。また、2017 年からユーザー投票部門を導入し、ユーザーがお気に入りのタイトルに投票して、アプリやゲームの開発者を直接表彰できるようになりました。
安心して安全に楽しめる場所 : Google Play は、最新のアプリやゲームを安全に楽しむために、信頼できる場所であるよう常に注力しています。Google Play プロテクト(Android 向けの組み込みマルウェア保護)は、デバイス、データ、アプリを安全に保つために、毎日 1,000 億を超えるアプリをスキャンして検証しています。さらに、今年前半には、Google Play のデータ セーフティ セクションを追加し、アプリがユーザーデータがどのように収集、共有、保護されるかについての情報を開発者が提供することを必須としました。
開発者への支援 : テクノロジーやビジネスに関する相談から、インディー ゲーム フェスティバル などの取り組みまで、開発者コミュニティの成長を支援するためにさまざまな段階での投資を行っています。 Android Developer Japan Blog では、過去 10 年間の開発者コミュニティとの歩みを振り返るブログを公開しています。
保護者へのリソース : Google Play の [子供] タブでは、教師を含む専門家と連携し選んだ学習や学び用のアプリを簡単に検索して楽しむことができ、一部の Android タブレットに搭載されている Google キッズスペースは、年齢や興味に適したアプリ、書籍、動画を提供しています。また、ファミリーリンクは、利用時間や使用アプリの管理など、保護者がお子様のオンライン体験を管理するために必要なツールを提供します。
地域経済への貢献 : 世界中の人々により良いアプリやゲームを提供し、新しい雇用を創出し、地域経済を支援してきました。Google Play と Android は、米国だけでも 200 万を超える雇用を創出しています。
日本の開発者の皆様からのコメント: Google Play の 10 周年に際して、日本の開発者の皆さまからコメントを頂いていますので、ご紹介します。
“ Google Play 10 周年おめでとうございます! ストア初期の頃、当時の担当者の方々と試行錯誤しながらパズドラを作っていたのは今では良い思い出です。パズドラの Android 版も今年 9 月で 10 周年を迎えます。15 周年、20 周年と、これからも一緒にお祝い出来たら嬉しいです! “- ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
“ Google Play 10 周年、誠におめでとうございます。SmartNews も今年で 10 周年を迎え、ローンチ以来 Google Play と共に歴史を歩んでこれましたこと大変光栄に思います。これから先の10 年もユーザーに良質なアプリ体験を一緒に届けていきましょう!” - スマートニュース株式会社
“ 10周年おめでとうございます !! バンダイナムコエンターテインメントはさまざまなキャラクター と共に歩んできた会社です。Google Playが世界への扉となり、キャラクターたちの活躍を世界中に送り届けられるようになりました。これからもともに世界中の人々に楽しさと感動を届けていきましょう!” - 株式会社バンダイナムコエンターテインメント
” 10 周年おめでとうございます!当社ならびに『Money Forward ME』も同じく今年10周年を迎えます!同い年ですね!Google Playさんと、10年前に、「ユーザーの生活を便利にする、支えるアプリを一緒にもっと増やしていきましょう!」と話していたのを昨日のように覚えております。これからもご一緒にユーザーの生活を豊かにしていきましょう!” - 株式会社マネーフォワード
新しいロゴ: Google Play の次の 10 年に向けて、Google の思いをより強く反映させた新しいロゴとアイデンティティを導入します。検索、アシスタント、フォト、Gmail などで、おなじみの Google 製品のカラーパレットとブランディングを採用しました。
また、Google Play の 10 周年を祝って、今日と明日 27 日(水)の 2 日間、すべての購入で Google Play Points の獲得率が最大 10 倍になるキャンペーンを実施しています。Google Play Points のバナーからご登録ください。
Google Play は、日本のユーザーの皆さまが新しいコンテンツに出会い、日々の生活が楽しく豊かになるよう、これからも開発に取り組んでいきます。
Google Play をこれからもよろしくお願いします。
※この投稿は米国時間 2022 年 7 月 18 日に、The Keyword blog に投稿されたものの抄訳です。
世界中で使われているインターネットは、情報が国境を越えて自由に行き交うことで、その価値や利便性を発揮します。世界中の同僚や友人とのコラボレーション、Google Meet を使った大切な人との会話、Google マップを使った最寄りの薬局への道順の検索、オンラインでの日用品の検索や購入など、情報の流通は日々行われています。グローバルなデータフローは、こうした日々の活動を円滑にし、現代のデジタル経済の健全性と成長、そして世界中の人々が自由に情報を活用できる機会を支えています。
各国政府が国外に転送されるデータを管理する新たなルールの策定を模索する中、グローバルで相互運用可能なソリューションの必要性が、かつてないほど高まっています。企業、政府、政策担当者は、新たな法的・技術的ツールの作成、相互運用性の基準の設定、そして最も重要なこととして、人々のプライバシー保護とデータフローの両方を維持する新たな枠組みに関する検討を共同で行う必要があります。
こうしたグローバルなソリューションの 1 つが、最近発表された「Global Cross Border Privacy Rules(Global CBPR - グローバル越境プライバシールール)」というプライバシー認証制度です。これは企業が、データ保護に関する各国の制度に適合していることを第三者機関が審査し、認証するものです。Global CBPR システムは、参加国や地域間で信頼性の高いデータフローを維持するための重要なステップであり、Google は将来の Global CBPR システムに基づく認証取得を目指しています。
データフローの未来を確かなものにするための相互協力
今年初め、各国政府が Global CBPR システムの監督を目的とした Global CBPR フォーラムの設立を発表(英文)した際、Google は 20 の参加代表者とともに、最初の会議に参加しました。同フォーラムでは、各国政府と意見交換し、信頼できるデータフローの実現に向けた課題を協力して解決したいという、参加者の強い要望を確認しました。
また、業界関係者と政府代表者は、認証制度を通じて、データフローの適切なバランスを導き出すことを明確に求めました。それは、企業がデータ利用に対する説明責任を果たすこと、個人をプライバシーに関する被害やデータの悪用から保護すること、イノベーションと変革を可能にするエコシステム内の信頼を維持するのに役立つこと、かつグローバルに拡張できるものであることを同時に実践するということです。
Global CBPR システムは、デジタル エコシステムがデータフローの断片化を防ぎ、情報へのアクセスだけでなく、世界中の人々の様々な機会や生活に犠牲を強いることがないようにするための努力を推進するものです。今こそ、各国政府が業界や他のステークホルダーと協力して規制環境を安定させ、企業がプライバシー保護に妥協することなく、国際的なデータフローに準拠した製品やサービスを提供できるようにすることが重要です。Global CBPR システムは、その明確性と安全性の確立に向けた第一歩です。
Google と Global CBPR システムの次のステップ
プライバシーとセキュリティへの取り組みは、Google のあらゆる製品の中核を成しています。私たちはこの経験を生かして、堅牢な Global CBPR システムの構築を支援するための話し合いを行っていきます。また、パートナーの皆様と協力し、Global CBPR フォーラムを通じて、断片的なプライバシー規制に直面するサービスの実態に関して意見を述べていきます。このようなグローバルで発生している断片化は、あらゆるビジネス、特に、多様に存在する法律や規制に対応するだけのリソースを持たないことが多い中小企業にとって課題となります。また、Global CBPR フォーラムに参画する各国政府が、学術界や市民社会と協力して CBPR の要件を拡張し、多様な法的要件とプライバシーに対する文化的期待を橋渡しできるように働きかけていきます。
また、Google は、特に中小企業の皆様がこのグローバル スタンダードの認証を得られるよう支援する方法を見出すことに力を入れています。そうすることで、重要なプライバシー保護をより多くのユーザーに拡大し、Google を利用される皆様のビジネス強化につながります。Google は今後も、世界中のユーザーのプライバシー保護を向上させるため、米国およびグローバルでの CBPR への参加を促進する方法を模索し続けます。
Global CBPR フォーラムの設立は、Google のみならず世界中の数多くの企業のユーザーに、適切で相互運用可能なプライバシー保護の手段を提供するという、グローバルな取り組みの一部です。Google は、Global CBPR フォーラムが新しい要件を確立することを期待しており、条件が整い次第、このシステムの認証を受ける予定です。
Google は、こうしたイノベーションを支援するため、世界中の報道業界をサポートする Google ニュースイニシアティブ ( GNI ) の一環として、第 3 回 アジア太平洋 GNI イノベーション チャレンジ の応募受付を開始しました。
本チャレンジでは、独創的なジャーナリズムを目指す報道機関を対象に、より持続可能で多様なニュースエコシステムの構築に向けた、革新的なプロジェクトを募集します。これまでに、世界 47 か国で 200 を超えるプロジェクトに資金を提供してきました。アジア太平洋地域においては、30 社以上(英語)に対して、収益源の多様化やユーザーのエンゲージメント向上により、持続可能なビジネスモデルの開発を支援しています。
8 月 24 日午前 0 時 59 分 (日本時間深夜) まで、日本語ほか、英語、ベンガル語、繁體中文、ヒンディー語、インドネシア語、韓国語、タイ語で応募を受け付けています。また、7 月 13 日 (水) 午後 3 時 ( 日本時間 ) より、バーチャルタウンホール(英語)を開催し、ご質問にお答えします。
アジア太平洋地域に拠点を置き、地域内に主たる事業所を置く報道機関であれば、規模は問いません。審査は、報道業界への影響、革新性、実現可能性、知識共有への意欲などの基準に沿って行います。応募の詳細はこちらからご確認ください。
Google は、質の高いジャーナリズムを支える新しいアイデアを育むために、引き続き、アジア太平洋地域全体の報道機関をサポートして参ります。皆さまのご応募をお待ちしています。
メールでのお問い合わせ: pr-jp@google.com メディア関係者以外からのお問い合わせにはお答えいたしかねます。 その他すべてのお問い合わせにつきましては、ヘルプセンターをご覧ください。