Japan Blog
Google のサービスや技術に関する最新情報が気になる方へ
デジタル広告におけるユーザープライバシー改善の取り組みに関する最新情報
2020年7月31日金曜日
オンライン上における個人のデータの扱いは、多くの人にとって重要であり、関心が高まっているテーマです。Google は、世界中の人々が自身のプライバシーが保護されていることに確信を持ちながら、安心して広告表示コンテンツにアクセスし続けることができるインターネット世界の実現を目指しています。しかし、この実現にはデジタル広告の仕組みの透明性を高め、ユーザーの皆さまにおいて、ユーザーデータの利用方法をより簡単にコントロールできるようにするだけでなく、ユーザーデータの利用に関する選択肢を提供し、ユーザーの意思が軽視されたり、無視されることなく、しっかりと尊重されることが重要です。
本日は、ユーザーに表示される広告についてより詳しい情報を伝える新しいツールを含む、Google の取り組みに関する最新の情報を紹介します。また、現在のプライバシー環境に対応する上で指針となるマーケターやパブリッシャー向けの新しい情報や、ユーザーのプライバシーに配慮しながら効果的なデジタル広告ソリューションを提供しているブランド企業やメディア企業の実例もご紹介します。
透明性を向上させ、更なるコントロールを可能とするために
Google は長年にわたり、”Why this ad” (広告の表示について)という機能を提供しています。これは、デジタル広告に表示されるアイコンから、その広告が選ばれた要因の一部について詳細な情報を確認したり、広告表示を停止することができるものです。ユーザーは、表示される広告の詳細を理解し、必要な場合には広告の表示を停止することができ、この機能は毎日 1,500 万人以上に利用されています。最近ではインターネットテレビの広告にもこの機能を拡張しました。
また、今後数ヶ月の間に、Google が確認した
広告主の正式名
をユーザーに表示する “About this ad” という新機能を導入し、ユーザーのエクスペリエンスの改善を目指します。“About this ad” はまず、Google 広告とディスプレイ&ビデオ 360 で購入したディスプレイ広告で利用できるようになり、2021 年に他の広告表示にも導入していく予定です。
透明性を高め、ユーザーがコントロールできる選択の幅を増やす取り組みは、Google で表示される広告だけにとどまりません。デジタル広告のエコシステムには多くのプレイヤーが関わっているため、通常は表示される広告にどのような企業が関与しているのか、ユーザーには不透明になることもあります。このような傾向を踏まえ、ウェブ上で目にするすべての広告について詳細な情報を提供するために、「Ads Transparency Spotlight」という新しいツールをリリースする予定です。現在は、
Chrome ウェブストア
からアルファ版拡張機能として試すことができます。今後、ユーザーからのフィードバックに基づきこの拡張機能を改善し、いずれはユーザーによるコントロールを向上させ、広告に関する情報開示を強化していきます。ユーザーへの透明性とコントロールを高める同様の機能を、他のテクノロジープロバイダーにも提供し、彼らのサービスにも組み込まれていくことを期待しています。
デジタル広告のエコシステムをさらに進化させるために
Chrome は
プライバシー サンドボックス
というオープンな標準イニシアティブを促進し、ウェブブラウザがユーザーデータに配慮しながらデジタル広告をサポートしていく方法を探り続けています。プライバシー サンドボックスの取り組みの一環で、個々のユーザーの識別情報を明らかにすることなく、広告の選択やコンバージョン測定、アドフラウドなどのケースを解決する新しい API の提案が公開されています。その中の一つに、悪意あるアドフラウドに対抗するためにボットとリアルユーザーを区別するための信頼性の高いAPI があり、現在、デベロッパーによるテストが可能になっています。また、その他の API も間もなくライブ テストに移行する予定です。
このようなアプローチでユーザーやパブリッシャー、広告主のニーズに対応した上で、Chrome は
サードパーティ Cookie のサポートを段階的に廃止
していく予定です。これらの提案は
W3C
などのフォーラムで活発に議論されています。Google の広告担当チームはこの
議論
に積極的に関与しており、関心のある関係者にも同様の協力を促しています。これから数年の間、新しいソリューションを製品に取り入れていく予定です。
Google はまた、パブリッシャーが優れたコンテンツ制作に投資し、広告主が自社製品に適した人々にリーチすることを可能にすると同時に、ユーザーのプライバシーを向上させるためのさまざまなアプローチも探っています。たとえば、ユーザーデータの利用に関する透明性とコントロールが保証されている場合、ユーザーに対してより関連性の高い有益な体験を提供するために、広告主やパブリッシャーがファースト パーティ データを利用することをサポートします(関係が構築されている顧客との直接のやり取りに基づく)。一方でフィンガープリントのように、個々のユーザーに関するデータを転送し、秘密裏にこれを追跡可能にするような、不透明または隠された技術を使用することは禁止しています。知らないうちに、または許可なく、ユーザーを追跡、特定し、情報を得ようとする試みはブロックされるべきだと Google は考えます。このような行為に対して、私たちは今後も強い姿勢で臨みます。
デジタル広告におけるプライバシー向上に関する話題の多くは、一般的にウェブに焦点を当てたものですが、人々がデジタル広告を目にする環境はさまざまです。技術的なアプローチや実装はそれぞれの特徴により細かいレベルでは異なりますが、無料コンテンツへのアクセスを維持しながらユーザーデータの取り扱いを向上させるという Google のビジョンは、ウェブやモバイル アプリ、インターネット テレビ、デジタル オーディオ、そして今後登場するであろう新たな領域でも一貫しており、変わりません。
広告主とパブリッシャーへの指針
未来のデジタル広告においては、新しい技術、新しい基準、そしてより良い、より持続可能なアプローチが約束されていますが、そこに至るまでにはある程度時間がかかります。Google は、この過渡期に多くの関係者が感じる不安を理解しています。近い将来、多くの変化が起きることは確実ですが、マーケターやパブリッシャーがためらわずに行動を起こすことが非常に重要です。
その準備に役立てていただくために、マーケターやパブリッシャーが今すぐ検討すべき推奨事項をまとめました。ここには、顧客との直接的な関係の構築やデータ管理に関するベスト プラクティス、パートナー企業との関係をより良いものにしていくためのヒント、機械学習やクラウドを利用するための実用的な例まで、実践的な指針や、変化し続けるユーザー データの取り扱いの状況に対応している企業の実例が多く掲載されています。
Google は、ユーザーのプライバシーにさらに配慮した未来に向けて、デジタル広告業界を前進させる取り組みを続けていきます。皆さまにもプライバシーに関する問題について活発に議論していただき、来るべき未来に向けて今から動き始めていただきたいと考えております。
Posted by Mike Schulman, VP, Ads Privacy and Safety
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デジタル広告における透明性と競争
2020年7月29日水曜日
デジタル広告により、日本企業は以前に比べはるかに容易に、世界中の潜在顧客とつながることができるようになりました。広告はまた、自由でオープンなウェブを維持する上でも大きな役割を果たしており、日本のクリエイターとパブリッシャーやサイト運営者をサポートし、日本のユーザーが無料で利用できる便利なコンテンツやサービスを支えています。また、広告分野は新たな技術やビジネス形態を次々と開発しており、日本の成長とイノベーションを幅広くサポートしているひとつの原動力ともいえます。
デジタル広告は、アドテクと言われる広告技術によって支えられています。この分野には多くの企業が参入しており非常に競争が激しいため、ほとんどの広告主や代理店、パブリッシャーは同時に複数のアドテクプロバイダを利用しています。最近の公正取引委員会のアンケート調査によると、デジタル広告を独自に配信する広告主 / 代理店の 95 %、サイト運営者の 68 % が複数のアドテク製品を使用していることが明らかになっています (「【詳細版】デジタル広告の取引実態に関する事業者向けアンケート調査結果」
別紙1
、ページ 14 と ページ 135)。そして、新規参入は新しい競争をもたらし、競争はこの分野におけるイノベーションの原動力になっています。Google は、パブリッシャーと広告主の利益のためにアドテク製品の改善に継続的な投資を行っており、たとえばエクスチェンジ入札 (現在
Open Bidding
と呼ばれる仕組み) や、
Google アドマネージャーのファーストプライス オークション
への統一など、オークション技術にいくつかの大きなイノベーションをもたらしました。
公平でオープンなデジタル広告エコシステム
この重要な分野に対し、デジタル市場競争本部が関心を寄せてくださることを Google は広く歓迎いたします。Google は、これまで数回に渡りデジタル市場競争本部に対して自社の見解を説明するとともに、その中間報告の内容を前向きに検討して参りました。Google は、公平性、透明性、選択の可能性というデジタル市場競争本部の政策目標を支持しており、プライバシー保護もこれらの原則の鍵となることを理解しています。Google のビジネスは、以下の原則に従っています。
公平性:
Google は、システムについて重要な変更を行う場合、かかる変更を可能な限り事前に通知した上でそれらの変更が行われる理由を説明しており、多くの場合、実施予定の変更について社内の担当者と影響を受ける顧客の間で対話する機会を設けています。また、
検索アルゴリズムの仕組み
に関する情報を公開し、検索アルゴリズムの重要かつサイト管理者が対応可能な変更については事前に通知しています。
透明性:
Google は、複雑な広告エコシステムにおいて透明性を維持することが継続的な課題であることを認識しています。Google は、広告品質、オーディエンス データ、価格および取引に関する多くの情報を取引を行うパートナーに提供すると同時に、アドフラウドやユーザーのプライバシー侵害に対する保護を行っています。さらに、広告主に対して高品質の独立した広告測定を提供する 20 以上の第三者プロバイダを認定しています。加えて、デジタル広告においてサイト運営者やパブリッシャーが受領する収益を
公開
しています。2019 年においては、Google アド マネージャーで広告を購入するために、マーケターが Google 広告または Google の DSP (DV360) を使用した場合、サイト運営者は発生した収益の 69% 以上を受領しています。このデータは、英国の競争・市場庁(CMA)によっても確認されています(
CMA報告書
、ページ 275、パラグラフ 5.242)。
選択の可能性:
Google のアドテク製品は、他社が提供するサードパーティ製品と相互運用できるように構築されています。その結果、Google の製品を利用するサイト運営者や広告主パートナーは、Google 製品とサードパーティ製品を組み合わせて利用しています。たとえば、Google の DSP (DV360) では、80 以上のサードパーティ エクスチェンジ へ入札を行うことができます。Google の広告サーバー (アド マネージャー) に対しては、何百もの異なるサードパーティ プラットフォームやネットワークから入札を行うことができます。アドマネージャーには業界ルールに則った公正な入札方法があり、Google の SSP または DSP を有利に取り扱ったり、これらに優先的に情報を提供することはありません。Google は、アドテクサービス内で自社のメディアを優先的に取り扱うことはありません。
プライバシー保護:
プライバシーは、Google のビジネスの中心的価値です。ユーザーは Google を信頼してデータを託しているのであり、 Google はその責任に真剣に向き合っています。ユーザーは、Google に対してどのようなデータを共有するか、そしてデータがどのように利用されるかについて、自ら選択し管理することができます。たとえば、Google サービスを利用するすべてのユーザーは、パーソナライズド広告を受け取ることなくサービスを利用することを選択できます。また、ユーザーが広告のカスタマイズに同意した場合でも、提供されているツールを用いて表示される広告を自ら管理することが可能です。
デジタル広告の未来に向けた協調的アプローチ
Google には、業界における他のプレーヤーと協力してデジタル広告ビジネスを改善してきた実績があります。たとえば、ネット広告業界団体 Interactive Advertising Bureau (インタラクティブ・アドバタイジング・ビューロー) と ads.txt および app-ads.txt 仕様の共同開発を行い、業界における採用を先導してきました。これは、アドフラウドへの取り組みにおける大きな一歩となりました。また、日本アドバタイザーズ協会、日本広告業協会、日本インタラクティブ広告協会などの業界団体が現在構想中の監査・認証機関 (仮称 JICDAQ: Japan Joint Industry Committee for Digital Advertisement Quality &. Qualify)の合同準備委員会を通じ、アドフラウドのさらなる防止やブランドセーフティのさらなる向上に取り組む議論を重ねています。
アドテクのエコシステムは、様々な企業が次々と開発される技術を用いて進化する複雑性をもっています。Google を含むアドテク関係企業はデジタル広告の信頼性の維持改善に向けた継続的なニーズに真摯に向き合っています。市場への規制介入を行うにあたっては、この複雑性と継続性を慎重に検討する必要があると Google は考えています。さまざまな関係者の利害は相互に複雑に関連しており、ひとつのグループへの規制が、業界全体としての信頼性の維持拡大につながるとは言えない場合もあります。たとえば、あるグループにおける透明性向上のための規制強化は、別のグループにおいてのプライバシー侵害を引き起こす可能性もあります。また、日々進化するアドテクに対応するために、規制が新たな規制を生み、結果的にイノベーションを阻害する要因にもなる可能性も否めません。このため、規制の検討においては、安易な規制導入が日本の消費者と企業に深刻な影響を及ぼす可能性があることを強く認識した上で、その必要性について慎重な検討を行うことが不可欠です。
デジタル市場競争本部による今後の検討におきましては、デジタル市場競争本部と業界のより緊密な連携が推奨されます。Google は、官民の協調的アプローチにより、日本の消費者と企業に利益がもたらされると確信しています。
Posted by 川合純一、Google 合同会社、上級執行役員
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ヘラクレスオオカブトや約 20 の昆虫が AR 機能に登場
2020年7月29日水曜日
本日、Google 検索の AR 機能に昆虫たちが登場します。昆虫採集に明け暮れた夏の日を思い出す人も多いかもしれません。今年はなかなか自由に外出できませんが、AR 機能を活用して、じっくり細かい昆虫の体の作りや動きを観察したり、楽しい AR 写真にしてみたりしませんか?
検索の AR 機能で昆虫を呼び出すには、スマートフォンで「ヘラクレスオオカブト」と検索し [3D 表示] をタップして下さい。AR の昆虫を自由に拡大・縮小できるほか、特徴的な動きも観察できます。Android 端末であれば、昆虫の鳴き声を聴くこともできます。今回、以下の約 20 の昆虫たちが AR で登場します。本日から提供を開始し、数日以内にお使い頂けるようになります。
カブトムシ、ヘラクレスオオカブト、アトラスオオカブト、ノコギリクワガタ、オオクワガタ、ミヤマクワガタ、タマムシ、テントウムシ、ホタル、アゲハチョウ、モルフォチョウ、ヨナグニサン、カマキリ、トノサマバッタ、トンボ、ミンミンゼミ、周期ゼミ、ツクツクボウシ、ヒグラシ
Google 昆虫 AR ! 夏休みフォトコンテスト
Google ではこの 昆虫 AR を使ったフォトコンテストを実施します。「#Google昆虫ARフォトコンテスト」とハッシュタグを付けて、ご自身(もしくは保護者の方)のツイッターで 昆虫 AR の写真を投稿してください。タレントの中川翔子さんや東京大学大学院 情報学環 東京大学生産技術研究所 教授 山中俊治 先生 、 慶應義塾大学 政策・メディア研究科 名誉教授 小檜山賢二 先生等に審査員としてご協力頂き、優秀作品 3 点と佳作作品 10 点を選出します。コンテストの詳細は
こちらのサイト
をご確認下さい。
多くの方の参加をお待ちしています。
Posted by: Google 検索チーム
新しく登場したエモい絵文字たちをご紹介します
2020年7月18日土曜日
昨年 Google は、より共感できる表現や、多様性を受け入れ、平等をキーボードに表現することを目指し、絵文字の標準とガイドラインを定める非営利組織である
Unicode コンソーシアム
に新しい絵文字の提案を行いました。そして、提案した絵文字の数々 ( 嬉し泣きや、ハグ、ベールの男性、タキシードの女性、赤ちゃんにミルクを飲ませる人など ) を今年の秋に公開できることを嬉しく思います。
その他、新しい絵文字として、ピニャータ ( メキシコや他の中・南米の国の子供のお祭りに使われる、中にお菓子やおもちゃなどを詰めた紙製のくす玉人形 ) やロングドラム、リアルな愛を伝えるハート ( 心臓 ) 、新しい動物たち ( 可愛いバイソン、熱心なビーバー、愛が欲しいホッキョクグマなど ) 、食事に関連する絵文字 ( 美味しそうなタマル、見ていると喉が乾いてくるタピオカミルクティー、温かい飲み物の絵文字☕に「紅茶感」が足りないと感じていたユーザーのためのティーポットなど ) も追加されます。さらに、切り株、魔法の杖、毛むくじゃらのマンモスなど、自然やアクティビティを表す絵文字など、今秋の Android 11 のリリースでは、Unicode によって承認された 117 の新しい絵文字をご利用いただけるようになります。
新しい絵文字を作ることに加え、定番で愛されている絵文字も見直しました。おなじみの顔絵文字の目を見つめ、さらに深夜のメッセージでも見やすいように、ダークモード向けのデザインを作成しました😉。その他、モントレーベイ水族館やビクトリア昆虫館の専門家と協力し、動物の絵文字をより詳細に表現しました。
加えて、懐かしい、ほのぼのとした温かみのあるお友だちも成長して戻ってきます😉。そうです。あの亀の絵文字が戻ってきます。 ( 完璧だった初期の亀を死守すると決めました。) 楽観的な羊の目に惑わされないように、そして笑顔のうさぎにほほえみ返さないよう、お気をつけください。
絵文字の数が増え、外出自粛により絵文字の利用が 40% 以上増加している今、適切な絵文字をすばやく簡単に見つけ、送信できるようにすることが、これまで以上に重要です。これを実現するため、
Gboard - Google キーボード ベータ版
に、絵文字をクイックに入力できるツールバーを追加します。この機能は、今後数か月かけてすべての Android 端末の Gboard - Google キーボードで公開する予定です。これからは、友人に「今、一緒にいられたらいいのにな」という気持ちを伝えるのに、1 つではなく 5 つのハート❤️❤️❤️❤️❤️ をより簡単に送ることができます。
大切な人への気持ちを、新しい絵文字で伝えてみませんか。
Posted by Jennifer Daniel, Creative Director, Emoji
「働き方のこれからをつくろう。」プロジェクトを開始
2020年7月16日木曜日
Google はこれまで、2014 年に開始した「
Women Will
」「
未来の働き方プロジェクト
」や
「re:Work Japan」
を通じてテクノロジーを活用したスマートな働き方を提案してきました。日本における働き方改革は企業・政府の双方にとって重要な課題と捉えられており、まだ発展途上の段階です。少子高齢化に伴う労働人口減少が課題の日本にとって、労働生産性の向上や柔軟な職場文化/環境作りはなかなか進んでいないのが現状です。
諸外国と比較
しても、日本では企業の導入率が 3割弱とまだまだテレワークが浸透しておらず、特に中小企業は依然として低い導入率にとどまっています。また、導入したもののテレワーク特有の課題に直面し定着させることが難しい、といった課題があります。
一方で、新型コロナウィルスの影響により、これまで以上にテレワークをはじめとする柔軟な働き方が求められています。政府は
テレワーク導入率 7 割
を目標として掲げています。最新の調査によると、テレワークの導入率は全国で
4 月の 27 %
から
6 月の 35 %
へ増加しており、テレワーク経験者の
約半数(Think with Google)
が継続意向を示しています。
新たな日常へと転換している多くの企業において、より一層テクノロジーを活用したスマートな働き方が求められています。
Google はこうした新たな日常へのシフトを可能にする「これからの働き方」をサポートします。
働き方を変えるためのオンラインセミナーを提供
全国の大企業・中小企業から個人の皆さままで、どなたでも受講いただける無料のオンラインセミナーを実施いたします。効果的なテレワークの方法、コミュニケーションの質を高めるヒント、ツールの活用方法など、すぐに実践できる具体的な働き方改革のノウハウをご紹介いたします。
オンラインセミナー受講をご希望の皆さまは
こちら
からお申し込みください。
実践方法、ツールをまとめた「働き方のこれからをつくろう。」ガイドブックを公開
Google では、以前から一つのエリアや拠点にとらわれない働き方「分散型ワークスタイル」を実践してきました。その中で得た知見やノウハウをもとに、イノベーションを加速する組織作り、チームを育てるために必要なスキル、具体的なアクションプランを、
G Suite
/
Chromebook
などのツールや事例と共に
ご紹介
します。
加えて、
Think with Google
から得た生活者の最新データとインサイトをお届けします。
これまでの働き方を変えるのは簡単なことではないですが、テクノロジーを活用した柔軟な働き方を実践している企業では、すでにさまざまな成果を出しています。
実際に、取り組みを開始した様々な
企業の皆さまの声
をご紹介します。
働き方のこれからをより良いものにするため、一緒にはじめてみませんか?
これらの取り組みの詳細については、
サイト上
で公開していますので、ぜひご覧ください。
Posted by 「働き方のこれからをつくろう。」プロジェクトチーム
アイディアをプログラミングで実現してみよう ーーキッズ AI プログラミング コンテスト開催
2020年7月13日月曜日
今年の 4 月から全国の小学校でのプログラミング教育が必修化されました。プログラミングやコンピュータ サイエンスの勉強には学問固有の難しさや挑戦もありますが、それ以上に努力が報われる楽しさもあります。初めて自分の書いたプログラムが動いた時の興奮は 20 年経っても忘れられません。Google は、これからの技術を牽引し時代を切り拓いていく未来のエンジニアたちを応援しています。
キッズ AI プログラミングコンテスト
そんな子どもたちに挑戦の場を提供すべく、Google では今年の夏に家から参加できる
キッズ AI プログラミングコンテスト
を開催します。
コンテストでは、自分で見つけた身の回りや地域の課題をプログラミングと AI を使って解くことが求められます。対象は小学生から中学生まで、一人でもチーム( 4 人まで)でも参加可能です。プログラム開発には Scratch を用い、
Teachable Machine
をはじめとした無償で公開されている各種 AI 拡張機能を活用して下さい。応募〆切は 8 月 31 日 午前 11 時、あなたのプログラムのプロトタイプと 3 分以内のデモ動画を提出して下さい。応募頂いた作品はイノベーション、チャレンジ、完成度の 3 つを総合的に審査し、 9 月上旬にファイナリスト 5 組を発表します。選出された 5 組の皆さんは、10 月 3 日にオンラインで開催する Maker Fair Tokyo Online 内で実施するファイナルイベントでのプレゼンテーション審査に臨んで頂きます。審査に基づき、グランプリ受賞者を選出し、表彰します。コンテストの詳細は
g.co/kidsaicontestjp
でご確認ください。
キッズ AI プログラミングコンテスト 概要
対象の学年: 小学 1 年生 〜 中学 3 年生
募集期間: 7 月 13 日(月)〜 8 月 31 日 (月)午前 11 時
応募要件:
自分で見つけた地域の課題をプログラミングと AI で解決するプロジェクトを考える
プログラム開発には Scratch を利用。さらに公開されている下記の AI 拡張機能を活用して下さい
Teachable Machine
拡張機能
ML2Scratch
AI ブロック by TechPark
審査: Google の研究・開発部門に所属する社員が、以下の項目を総合的に判断して審査します
イノベーション : プロジェクトのアイデアがユニークで新しいか
チャレンジ : 技術的に難しいこと、もしくは解くことが難しい課題にチャレンジしているか
完成度: プロジェクトの完成度はどの程度か
ファイナリスト発表 : 2020 年 9 月上旬
ファイナルイベント(オンライン): 2020 年 10 月 3 日
賞品 : Google 社員によるファイナルイベントに向けてのメンタリングや、Google ロゴ入り 各種グッズを謹呈します
参加にあたっての留意点: 応募は保護者の皆さまによる手続きが必要です
公式サイトでは
チュートリアル動画
に加え、様々な参考資料を紹介しています。
「 Scratch ではじめる機械学習―作りながら楽しく学べる AI プログラミング」
( 7 月 28 日発売予定)では Teachable Machine の項が試し読みできますので、ぜひ参考にしてみて下さい。また、学校やプログラミングクラブなどでチラシの配布にご協力いただける場合は
こちら
をご利用ください。
今回、このコンテストを実施するに当たり、公式サイトに特別にちょっと賢いアルゴリズムを採用しました。ウェブサイトのあちらこちらに配置されている積み木のような模様が、毎回サイトを読み込む度に変化することに気づきましたか? これらは
焼きなまし法
と呼ばれる最適化アルゴリズムを利用して自動生成されています。高温に熱した金属がゆっくり冷める時に構造が変化することにヒントを得て名付けられた手法で、線がきれいにつながるように模様が自動的に描き出されます。今回、皆さんが活用する AI 拡張機能は、まさにこのような 賢い振る舞いをする技術を活用しています。これらのツールを最大限に活用して、皆さんの斬新なアイディアを表現した作品をお待ちしています。
キャリア教育を支援
夏休みは学生を対象にした様々なイベントが開催されるのが通例ですが、今年はそれらの多くが中止せざるを得なかったり、オンライン開催に移行したりしています。Google でも、オフィスで実施している学生向けのプログラムをオンラインに移し、コンピュータ サイエンスやプログラミングの魅力に触れる機会を作るべく、様々な組織や団体と協力しています。今夏、開催予定の Google エンジニアが登壇するイベントをご紹介します。
情報処理学会が高校生を対象に開催する「
高校生のためのコンピュータサイエンス オンラインセッション2020
」では、大学の先生方と共に Google の開発部門で活躍するエンジニアたちが登壇し、大学でコンピューターサイエンスを学ぶ魅力やソフトウェア エンジニアとして働く楽しさを紹介します。コンピュータ サイエンスってどんな学問? エンジニアってどんな仕事? そんな疑問や関心を持つ全国の高校生の参加をお待ちしています。詳細は
こちら
をご確認下さい。
また、特定非営利活動法人みんなのコードが中高生を対象に実施する「
オンライン職業インタビュー
」のオンライン授業にも Google のエンジニアが参加します。エンジニアという仕事を選んだ経緯や技術が社会にどのように貢献できるか、学生の皆さんの疑問にお答えします。学年・学校単位でお申し込み下さい。詳細は
みんなのコードのサイト
をご覧ください。
さらに、一般社団法人 CoderDojo Japan および、株式会社スイッチエデュケーションが主催する「
Girls Initiative for CoderDojo キャンペーン
」の一環として、Mind the Gap プログラムを実施します。
Mind the Gap
は Google が中学から高等学校の女子生徒を対象に、女性エンジニアとの交流を通じ、プログラミングの魅力を伝えるプログラムです。今回は、小・中学校の女子生徒を対象にオンラインに場を移すと共に、参加者のうち抽選で 100 名様にプログラミングスターターキットを寄贈します。詳細は
こちら
をご確認下さい。
今夏、開催する キッズ AI プログラミングコンテストやオンラインの交流プログラムが、多くの学生の皆さんにとってコンピュータ サイエンスの世界に魅了される機会となることを期待しています。たくさんの ”未来のエンジニア” たちの参加をお待ちしています。
Posted by コンピュータサイエンス教育プログラムマネージャ 鵜飼 佑
Google Earth 15 周年を祝って
2020年7月10日金曜日
Google マップが目的地までの行き方を探すためのツールなら、Google Earth は目的地を決めずに探索するためのツールです。Google Earth を通じて、まるで宇宙飛行士のように宇宙から地球を眺めることができます。そして、画面をクリックかタップするだけで、地球のどこにでも数秒で移動できます。一日中 Google Earth で都市、風景、
ストーリー
を巡っても、それは世界全体のほんの一部に過ぎません。
公開から 15 年
を経た今も、Google Earth は、誰もが自由にアクセスできる地理画像の収蔵庫として世界最大の規模を誇ります。航空写真、衛星画像、3D の地形図、地理データ、ストリートビューを組み合わせ、世界探索を可能にしています。とはいえ、Google Earth は、3D デジタル地球儀以上の意味を持っています。基盤となるテクノロジーにより、地図の作成が民主化され、誰でも世界をよりよく理解できるようになり、さらに世界にポジティブな変化を起こすための行動を起こすこともできるようになりました。
長い年月を Google Earth と共に歩んできた数十億のユーザーの中から、インスピレーションを生んだ 15 のストーリーをご紹介します。
1.
自然災害への対応:
Google Earth のリリースからわずか 2 か月後、Google は人々が Google Earth を休暇の計画だけに使っていないことに気付きました。2005 年 8 月にハリケーン カトリーナが、メキシコ湾岸を襲った時に、救急活動を支援し、ハリケーンの影響を把握しやすくするため、Google Earth チームは直ちにアメリカ海洋大気庁 (NOAA) と協力し、現場の緊急対応要員が
最新の画像
を利用できるようにしました。
2.
バーチャル フィールドトリップ:
2006 年、元英語教師のジェローム バーグは、Google Earth を使って広く知られた物語のキャラクターの旅をたどるツアー
「Lit Trips」
を作りました。現在、このプロジェクトでは、教員とあらゆる学年の生徒に向けた 80 以上の Lit Trips が公開されています。各ツアーには、子どもたちの想像力を広げる様々なトピック、授業で活用できる教材、楽しいアクティビティなどが含まれています。
3.
文化の保護:
スルイ族の首長であるアルミットは、生まれてはじめて訪れたインターネットカフェで Google Earth に触れたとき、民族の伝統を守るツールとしての Google Earth の可能性に気づきました。2007 年、アルミットは先住民族の首長として、ブラジルのアマゾンから数千キロ離れた Google 本社を訪れ、自身のコミュニティに Google Earth の
トレーニング
を提供して欲しいと Google に求めました。以来、スルイ族の人々は、Google Earth を使って
カルチャー マップ
を作成し、数百を超える熱帯雨林の重要な文化遺産を記録に残しています。
4. 動物の行動を理解:
2008 年、ドイツとチェコの研究者は、Google Earth を使って 6 大陸の 308 の牧草地に生息する 8,510 頭の家畜を観察しました。これらの画像は、特定の種の牛や鹿が、放牧中や休憩中に磁極に沿って整列するという
驚くべき発見
をもたらしました。
5. 家族との再会:
5 歳のときに迷子になって家族と離別した サルー ブライアリーは、児童養護施設に引き取られた後、オーストラリアで養子に迎え入れられました。成人し、自らの出生に興味を持ったサルーは、
Google Earth の衛星画像を使って
生まれ育ったインドの実家を根気強く探し出し、25 年の月日を経て 2011 年に実の母親との再会を果たします。Google Earth でこの
ストーリー
を巡ってみましょう。
6.
戦争の影響を受けたコミュニティの支援:
世界で最長の歴史と最大の規模、そして実績をもつ人道的地雷除去組織である
ヘイロー トラスト
は、地雷原調査 (地雷のある場所を特定してマッピングする作業) に
Google Earth を活用
しています。ヘイロー トラストは、世界 26 の国と地域で 180 万個の地雷、1190 万個のその他の爆発物の残骸、5720 万個の小型武器弾薬を処理してきました。
7. 密猟者からゾウを守る:
象牙を狙う密猟者からゾウを守るため、
Save the Elephants
は革新的なゾウの追跡システムを構築しました。2009 年以来、数百頭のゾウに衛星測位機能が付いた首輪を取り付けることで、Google Earth を使用してリアルタイムで動きを追跡できるようになりました。
レワ自然保護区
のレンジャーを含むパートナー組織は、ケニアの保護区と私有放牧地全体で密猟者との戦いに Google Earth を活用しています。
8. 未知なる森を発見:
ジュリアン ベイリス博士は、Google Earth を活用してアフリカ高地の熱帯雨林を探索しています。Google Earth の誕生当時から、ベイリス博士は Google Earth でモザンビーク北部を計画的に巡り、衛星画像をスキャンしています。ある日、博士は山頂に熱帯雨林のように見えるものを発見します。そのバーチャルな発見は、
リコ山の頂上
に手つかずの熱帯雨林の生態系が発見される 2018 年の探検調査へと繋がりました。
9. 農村で学ぶ子供たちを支援:
インドの識字率向上プロジェクトで働くパドマジャ サシヤムーシーや関係者は、Google Earth を活用して、
農村部の教室向けのインタラクティブ コンテンツ
を作成し、インド全体で74 万 5,000 人の生徒の識字率を向上に貢献しています。彼女は次のように話します。「新しいツールとメディア コンテンツを取り入れたことで、歴史と地理に臨場感が生まれ、生徒たちの想像力を刺激できるようになりました。このプロジェクトは生徒の視野を広げることにつながります。教科書に書かれた内容を教えるだけでなく、好奇心を育て、学習の楽しさを伝えることができます。これは一生の財産です。」
10. ポジティブな環境変化を引き起こす:
HAkA は Google Earth を活用して、オランウータン、サイ、ゾウ、トラが野生で共存する地球最後の場所「ルセル エコシステム」への
脅威を示し
ました。この Google Earth ツアーは、主要な利害関係者の意識を高め、地域に前向きな変化をもたらしました。
11. 地球をもっと好きになる:
Google Earth VR
を使えば、新しい視点から地球を眺めることができます。概観効果 (
Overview Effect
) や、遠く離れた場所への旅など、多くのユーザーがこれまで味わったことのない体験を目一杯楽しんでいます。
12. 世界の言語の多様性を祝う:
2019 年、Tania Haerekiterā Tapueluelu Wolfgramm (マオリでトンガ人の女性) が太平洋を旅し、Google Earth のために 10 人の先住民族言語の話者に会い、インタビューを記録しました。このプロジェクトには、2019 年国際先住民族言語年を祝って、
世界中から 50 の先住民言語話者
が参加しています。
13. 架空の大泥棒を捕まえる:
2019 年には、世界中のユーザーがカルメン サンディエゴと V.I.L.E. 工作員を追い、Google Earth で
3 つの事件
の謎に挑みました。
14. より説得力のある報道を伝える:
ジャーナリストは、より魅力的な記事を執筆するために、Google Earth の豊富な画像を活用しています。たとえば、
Vox Video
は、Google Earth Studio を使用して、イベント・ホライズン・テレスコープが 5400 万年前の光子を捉え、初めてブラックホールの撮影に成功した様子を報道しました。
15. 新型コロナウイルス感染症対策期間中の帰省:
新型コロナウイルス対策期間中の今年のゴールデンウィーク、帰省することができない人々のために、盛岡市をテーマに繋がる
コミュニティリトルもりおか
が
Google Earth の帰省ツアー
を公開しました。これにより、バーチャルで新幹線に乗って盛岡駅まで行き、市内で愛されている場所を訪れることが可能になりました。
これまでの旅を私たちと共に歩んできてくれたユーザーの皆さんに、心より感謝いたします。Google Earth が、これからも好奇心を刺激し続け、この美しい惑星、そしてそこに暮らす全ての存在を大切に思う気持ちを育む助けになることを願っています。次の 15 年でまたどんなことが起こるのか、私たちも楽しみにしています!
Posted by Rebecca Moore, Director, Google Earth, Earth Engine Outreach
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より信頼できる医療情報へのアクセスを
2020年7月7日火曜日
新型コロナウイルス感染症と共にある生活においては、信頼できる医療情報へのアクセスはこれまでに以上に重要性を増しています。健康や医療に関する情報を調べる場面が増える一方で、一般のユーザーが検索するキーワードと、医療機関や医療従事者が発信する情報の間にはギャップが存在しています。
Google は、本日、医療従事者及び専門家、株式会社メディカルノート、株式会社メドレー(五十音順)との協力に基づき、このようなギャップの解消とより信頼できる医療情報へのアクセスを支援するための取り組みを開始します。本取り組みにおいて、Google は Question Hub (クエスチョン ハブ)という新しいツールを参加する医療従事者及び医療情報コンテンツの制作チームからなるプロジェクトチームに提供します。
Question Hub は、任意のトピックついてユーザーが適切な情報を見つけられていないと考えられる ”未回答” の検索キーワードを自動的に収集し表示するツールです。今回は、β 版として特に新型コロナウイルス感染症に関する未回答のキーワードをプロジェクトチームに対し利用可能にすることで、ユーザーの興味があるトピックの理解と、利用されるキーワードの把握を支援します。
さらに、医療従事者及び専門家のチームは、テーマの優先順位付けや世界最先端の知見をどのように噛み砕いてユーザーに届けるべきかといった点についてガイダンスを提供するほか、これらを元に医療に関するコンテンツ制作を専門とされる株式会社メディカルノート、株式会社メドレーがユーザーにとってよりわかりやすい形でコンテンツを制作・公開します。本取り組みを通じ、信頼性の高い医療情報が継続的に創出される環境を作ると共に、一般のユーザーがより信頼できる医療情報にアクセスできるよう協力して参ります。
慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教授/日本医師会 COVID-19 有識者会議メンバー 宮田裕章 先生
「
新型コロナウイルスについては未だに解明されていない部分が多く、感染終息についても現時点でも明確な道筋はありません。こうした状況を打開するために世界中で様々な研究や分析が行われ、効果のある治療や予防法などについて、少しずつ明らかになってきています。急速なスピードで日々情報がアップデートされる中で、信頼できる情報へのアクセスを人々に提供することは、より一層重要です。専門家チームはGoogle やコンテンツ制作事業者に対して、人々にどの様な情報が必要か、信頼できる情報の評価基準は何か等という点からアドバイスを行います。また良質なコンテンツの拡充や検索体験の改善によって、どのようなインパクトが人々や社会にもたらされたのかについて科学的な観点から評価を行います。専門家チームは Google が掲げる Technology for Social Good に共感し、信頼に基づくデータ活用が行われる社会の実現をともに目指します。
」
メディカルノート 代表取締役 / 医師 井上 祥様
「
メディカルノートは「医師と患者をつなぐ」を創業時からの理念とし、これまでに2,300名超の医療の最前線で活躍する医師や専門家の協力のもと、最新のエビデンスや臨床経験に基づいた信頼できる情報を「
Medical Note
」上で発信してきました。新型コロナウイルス感染症においても
特設サイト
を開設し、各医師会・各学会と連携の上、高齢者や糖尿病・がんなど基礎疾患を抱えるユーザーに対して最新情報を積極的に発信してきました。新型コロナウイルスの関連記事は、現在までに約40記事を公開し、累計約 1400 万人超のユーザーにご覧いただいております。検索ワードには様々なユーザーニーズや背景が反映されています。メディカルノートの今までの知見を活かし、今回の取り組みを通じてより多くの方の不安解消の一助となることを目指してまいります。
」
オンライン医療事典「MEDLEY」監修医師 園田 唯 様
「
メドレーは、信頼できる医療情報を誰にでもわかりやすく伝えることを目的に、『網羅性』『最新性』『中立性』という 3 つの軸を大切にして
オンライン医療事典「MEDLEY」
を運営してきました。新型コロナウイルス感染症においては、時々刻々と状況が変化しているため、最新かつ信頼できる情報を得ることは容易ではありません。そこで『MEDLEY』では 2020 年 1 月に特設ページを設置し、感染状況や症状・検査など、新型コロナウイルス感染症に関する情報を、医師監修のもと作成して発信してきました。現在、『MEDLEY』の新型コロナウイルス関連記事は約2万回シェアして頂いていますが、今回の協働プロジェクトによって、信頼できる情報により多くの人がアクセスしやすくなる可能性を感じています。メドレーは、プロジェクトメンバーとして積極的に協力し、信頼できる医療情報の発信に貢献したいと考えています。
」
Google では、
2017 年
に医療と健康に関する検索結果の改善を意図した日本語検索におけるページの評価方法を変更し、より有用で信頼性の高い情報を表示できるようにしました。医療に関する誤った情報は、デジタルプラットフォーム、医療従事者や専門家、そしてコンテンツ制作者などが共に協力し合うことで初めて対処できる複雑な問題です。専門や業界の枠を超えて集った共同の取り組みが、日本におけるそうした問題に対処する上での、一つの解を提示することにつながることを期待しています。
医療情報を扱うオンラインコンテンツを制作しており、Question Hub 特別 β 版の利用にご興味のある方は
こちらのフォーム
からお問い合わせ下さい。
<プロジェクトチーム 参加一覧(五十音順)>
医療従事者及び専門家
宮田裕章 先生(慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教授/日本医師会COVID-19有識者会議メンバー)
高山義浩 先生(沖縄県立中部病院/厚生労働省感染症対策本部メンバー)
藤田卓仙 先生(世界経済フォーラム 第四次産業革命日本センター プロジェクト長)
吉田奨 様(セーファーインターネット協会専務理事)
日本感染症学会(ご担当者 調整中)
参加企業
株式会社メディカルノート
株式会社メドレー
グーグル合同会社
Posted by: Google 検索 パートナーシップ統括 ダンカン ライト
Google 検索の AR 機能で恐竜を現代に
2020年7月1日水曜日
太古の昔、地球に君臨し絶滅した恐竜たちが Google 検索の拡張現実( AR )機能で現代に蘇ります。自宅をジュラシック・ワールドにしてみたい、そんな夢が叶ってしまうかも?しれません。Google は
Universal Brand Development
,
Amblin Entertainment
及び
Ludia
の 3 社と協力し、ジュラシック・ワールドから 10 の恐竜たちを AR で再現しました。リビングで足を踏み鳴らす巨大なティラノサウルスや、木の天辺近くの葉っぱを悠々と食む巨大なブラキオサウルスを眺めてみましょう。
モバイルデバイスから Google で恐竜を検索し、[3D 表示] をタップするだけで 3D の恐竜を呼び出すことができます。指で回転させたり、拡大させたりして間近で恐竜の詳細を確認できます。AR を活用することで周囲の物の大きさと恐竜のサイズを比較することもできます。Android 端末では、音量を上げて恐竜の足音や鳴き声を聴くこともできます。
AR で表示できるジュラシック・ワールドの恐竜は、ティラノサウルス、ヴェロキラプトル、トリケラトプス、スピノサウルス、ステゴサウルス、ブラキオサウルス、アンキロサウルス、ディロフォサウルス、プテラノドン、パラサウロロフスです。
ジュラシック・ワールド AR 恐竜の制作舞台裏
今回、検索で表示される AR 恐竜は、そのモデルに
Ludia
が制作するゲーム「Jurassic World Alive」のテクノロジーを採用しており、世界的にも最もリアルな AR 恐竜の一例です。以下の動画では、3D モデリング、テクスチャリング、アニメーションなど、 AR のブラキオサウルスがどのように制作されているかを
ご紹介
しています。 是非ご覧ください。
「恐竜たちを 3D で再現するために、コンセプトアーティストのチームはそれぞれの恐竜について入念に文献調査を行いました。さまざまな文献や資料を研究しただけでなく、可能な限り正確でリアルに再現するために、古生物学者やジュラシック・ワールドの制作チームとも協力しています。皮膚の色や模様の不規則性など、非常に細かいディテールが重要なのです。」(Camilo Sanin、Lead on Character Creations、Ludia)
さらに、犬やペンギンなどといった既存の AR 動物とは異なり、AR 恐竜は「巨大さ」という新たな技術的な課題を開発チームに突きつけました。そこで、新たに導入されたのが Auto Scale 機能です。同じ空間内におけるスマートフォンと平面の距離を自動的に計算し、恐竜がスマートフォンの画面に収まるように大きさを自動調整します。[ 実物大で表示 ] をタップすると、Android の AR トラッキング テクノロジーが空間内で恐竜を自動的に再配置し、表示スペースを確保します。
さっそく恐竜を呼び出してみよう
Google 検索の恐竜 AR は、Android と iOS 搭載端末で利用できます。
Android
:
Google アプリ
または任意の Android ブラウザーで、10 種類の恐竜のいずれかを検索し、[3D 表示] をタップします。3D コンテンツは、Android 7 以降のデバイスで表示できます。AR コンテンツの表示には、
ARCore 対応デバイス
が必要です。3D モードのカルーセル表示を使って、すべての恐竜を簡単に探索できます。
iOS
:
Google アプリ
、
Chrome
または Safari の Google.com から、10 種類の恐竜のいずれかを検索します。 3D および AR コンテンツは iOS 11 以降のデバイスで利用できます。
録画オプションを使用して、AR 動画を作ったり、映画「ジュラシック・ワールド」のお気に入りのシーンを再現したり、遊び方の可能性は無限です。是非 #Google3D または #JurassicWorld のハッシュタグをつけて、写真や動画を共有してください。さあ、太古の世界へ!
Posted by Archana Kannan, Group Product Manager, AR Experiences
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